2004.02.15

ムーンライト

lastmoon.jpgテレビや映画などでワンショットとして月が映し出されることがあります。

月は満ちかけの状態によって昇りくる時間や、沈み行く時間が決まってきますので、たとえワンショットであっても、その月が何時頃に撮影されたものであるか見ただけで分かってしまいます。

悲しいことに多くの場合、まったく別の時間に撮影されたものを安易に編集で挿入しているとしか思えないのです。

「人々が寝静まった深夜に一人張り込む刑事が、寒さに耐えながらタバコに火を付けふと見上げた夜空には、寂しげに細い三日月が・・・」 こんなシーンで思わずがっかりしてしまうのです。
だって、三日月は夕方早い時間にしか見ることが出来ないのですから。

深夜を現すのに夜空の月が適しているのは良く分かりますが、月ならなんでも良いという製作者の感性に番組や作品の質さえも疑ってしまいたくなります。
ましてやドキュメンタリー作品でありながら、とって付けたように時間の全く合わない月が挿入されていることも珍しくありません。

イメージ先行ではなく、やはりリアリティの追求も芸術のあり方だと思うのです。


--

2004年02月15日は、1年の 7.956522分の1、 12.568306% を経過しました。
地球誕生から現在までを1年とすると 578,142,077年、
宇宙誕生から現在までを1年とすると 18.852459億年 に相当します。

今日の写真:この月はいつの月?


| | コメント (0) | トラックバック (0)